朝から晩まで新型コロナである

 朝から晩まで新型コロナである。見えないウイルスとの闘いはいつまで続くのか▼きょうは二十四節気の清明。「せいめい」と読む。若葉がもえ、花が咲く。本来なら一年で最も華やぐ季節である。宮沢賢治の「眼(め)にて云(い)ふ」の一節を引く。〈もう清明が近いので あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに きれいな風が来るですな〉。死の間際にも自然の変化を感じ取る感性の鋭さ▼清風の中の疫病禍である。例年より早い花見もままならず、家にこもって独り酒は味気ない。世界的大流行を表すパンデミックを覚えたと思ったら、オーバーシュートにおびえる。爆発的患者急増である。ロックダウンも有り得ると小池百合子東京都知事は言う。都市封鎖である。スポーツ用語にも似た外来語が飛び交うたびに事態は悪化する▼東京五輪もお預け。まん延防止策の取り組みに「世界は感謝の言葉が欠けている」と中国に自賛されると内心穏やかではない。ワクチンはまだか。世界中の製薬会社がしのぎを削っていると聞くが、牛歩のごとし。完成するまでに1年以上もかかるという。マスクも消毒アルコールも底を突いてきた▼でもギリシャから届いた希望の灯がある。負けるわけにはいかない。復興を目指す被災地からのトーチをつなぐためにも。
 

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは