姫野和樹さん(ラグビー選手) おいしいご飯が「力の源」

姫野和樹さん

 高校(愛知・春日丘高校)の時は、「食べることもトレーニングだ。食事時間も練習中だ」と常々言われました。寮での食事では、ご飯を8杯くらい食べていましたね。食べられない子もいて、しんどそうでした。残って時間をかけて食べていましたが、僕は食べられる方なんで平気でした。
 

大学は1日5食


 大学(帝京大学)の時の寮生活でも食事をたくさん取ることは徹底されていて、朝からご飯を450グラムは食べるように指導されました。一日に5食も食べていたんですが、その都度、ご飯は最低でも450グラム。僕はいつも700グラム以上食べていましたけど。

 高校の時と比べれば、ご飯以外の食事についても工夫されていたように思います。サラダもよく食べていました。栄養のバランスが取れていたと思います。

 1日の最後、5食目は夜食の鍋でした。グループが決まっていて、そのグループごとに鍋を作って皆で突っつくんです。具はちゃんと準備されていて、自分たちでその具を鍋に盛り付けて煮ました。

 おやつは食べませんでした。好きじゃないんです。僕の好物は白いご飯。それをたっぷりと食べていましたから、おやつを食べる必要がなかったんです。

 おかげでしっかりと体づくりができました。高校入学の時点で、身長は今(187センチ)と一緒。でも体重は90キロくらいしかありませんでした。それが3年の時には100キロちょっとまでいきました。大学でも10キロほど増えました。今は108キロあります。

 とにかく体を大きくしようと一生懸命食べたんですが、大学時代はけがをして食事の量と運動量のバランスが取れず、太っただけの時期がありました。けがから復帰して練習量を戻してから、体を絞っていったんです。今はうまくバランスが取れていると思います。

 日本代表の合宿では、食事はビュッフェスタイル。たくさんあるおかずの中から自分でチョイスして食べる方式です。僕が好きなのは、焼き肉とウナギとポテトサラダ。それがある日は必ず食べます。

 海外に遠征すると、食事の面で苦労します。向こうでは、基本はパン食。ご飯を食べる機会があまりないので。長期遠征を終えて帰ると、体重が2、3キロ落ちていることがほとんどです。
 

試合前は好物で


 僕の体を作っているのは、ご飯なんだ──。そう強く感じています。好きなブランド米は特にありません。こだわりはないんです。日本のおいしいお米であれば、なんでもありがたく、おいしく、たくさんいただきます。みそ汁も大好きです。好きな具は、タマネギとジャガイモ。それを赤みそで。去年のワールドカップが日本で開催されて良かったと感じています。

 最近はより多くの野菜を取ろうと思い、スムージーも飲むようにしています。小松菜、バナナ、リンゴ、蜂蜜、ヨーグルト、豆乳を入れて作ります。小松菜はいいですよね。おいしいです。

 ワールドカップの時はホテルでの食事ばかりでしたから、期間中に何を食べたかほとんど覚えていません。ただ豊田スタジアムでの試合の前日は、うな丼を食べに出掛けました。

 チーム(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)にいる時も、大事な試合の前には食べることで気合を入れます。ルーティンは焼き肉かウナギ。栄養のバランスを考えることは大切ですけど、好きなものを食べるのも大事。そうやって気持ちを上げて試合に臨んでいます。(聞き手=菊地武顕)

 ひめの・かずき 1994年愛知県生まれ。中学時代からラグビーを始め、春日丘高校ではU20日本代表に選出される。王者・帝京大を経て、2017年にトヨタ自動車ヴェルブリッツに。同年、トップリーグ新人賞とベストフィフティーンに輝いた。昨年のワールドカップではジャッカルを駆使し、ベスト8進出の立役者に。
 

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