知恵と工夫を詰め込んで 特産生かした“新顔”登場

薫製の香りがする蜂蜜

薫製蜂蜜 千葉県市原市 桜チップで濃厚な香り


 千葉県市原市の農地所有適格法人(農業生産法人)で養蜂や野菜栽培を手掛けるワン・ドロップ・ファームが、薫製の香りがする蜂蜜を開発した。口に入れると、芳醇(ほうじゅん)で濃厚な香りが一気に広がるのが特徴。同社の豊増洋右代表は「肉やチーズなどに合う」と勧める。安全性の確認などの最終的な調整を経て、10月にも発売する予定だ。

 豊増代表が知人に「蜂蜜を香りの良い桜のチップで薫製にしてみては」と提案されたのがきっかけ。蜂蜜の加工品作りを考えていた同社は、液体調味料の薫製技術を持つ「かずさスモーク」を運営するリオ(木更津市)の協力を得て、開発に取り組んだ。

 豊増代表は「蜂蜜の風味は季節や植物で異なるため、香りや味を安定させることが難しかった」と振り返る。対策として、化学物質を検出するガスクロマトグラフィーなどを使って香りの分析を重ね、香りや味の安定化に成功。スタートから2年以上かけて蜂蜜に薫製の香りを付ける独自の技術を開発した。

 同社は昨年秋の台風や大雨でハウスや養蜂の巣箱が被害を受け、周辺の道路の寸断で来訪者向けイベントも中止になるなど、大きな影響を受けた。農林中央金庫が復興ファンドから1000万円を出資し、薫製蜂蜜の開発を支えた。

 販売予定価格は50グラム入り1500円(税別)、120グラム入り2500円(同)。市原市にある同社の直売所やオンラインショップで発売する他、「取引のある飲食店などへも販路を広げたい」(豊増代表)としている。
 

ひまわり焼酎 香川県まんのう町 オイル効果で口当たりまろやか

 

ヒマワリの焼酎「みちる」の完成を発表する栗田町長(右)ら(香川県まんのう町で)
 香川県まんのう町で特産品のヒマワリの種を使った焼酎が完成した。町のシンボルである満濃池や「満開のヒマワリ」のイメージから「みちる」と命名。特産の「ひまわりオイル」に似た豊かな香りが特徴だ。アルコール分は25%と高めだが、「若干含まれるオイルの作用で刺激が抑えられ、まろやかな口当たり」と関係者は口をそろえる。

 まんのうひまわり振興協議会が企画し、琴平町の酒造会社「西野金陵」に開発や製造を依頼した。ヒマワリの種子と米こうじ、米が原料。町の関係者と何度も打ち合わせし、構想から3年かけて完成させた。

 同社の酒井史朗製造課長は「酒造りにオイルは必要ないが、ゼロにすると風味もなくなる。種を何回搾って、どのくらい油分を残すかがポイントだった」と開発の苦労を振り返る。

 栗田隆義町長は「農業振興の町にぴったりの魅力的な商品ができた」とPRする。販売元である第三セクターの「グリーンパークまんのう」は8月、発売を見据えて酒類卸売業免許を取得。末久公則代表は「ヒマワリを使った地域振興に貢献したい」と意気込む。

 720ミリリットル1650円。町内の酒店で販売中。今後、西野金陵の協力で、県内のスーパーなどにも並ぶという。

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