ホバークラフト 薬剤は不要 空気噴射で水田除草 稲傷つけず アビーズ

ホバークラフトから噴射する空気で雑草を除去(アビーズ提供)

 水田の除草剤散布用ホバークラフトを販売するアビーズは、ホバークラフトから噴射する空気で雑草を除去する「エアー除草」の技術を確立した。除草剤に頼らず、ノビエやコナギを1ヘクタール当たり3、4時間の短時間で除草できる。無農薬栽培に取り組む生産者と共同開発し、特許を申請した。

 ホバークラフトは水面に空気を高圧で噴射し、浮揚して進む。同社は以前から、遠隔操作で水田に除草剤を散布できる「RCホバークラフト」を開発販売する。水面から10センチ以上浮揚するため、除草剤散布用ボートと比べて稲を傷つけにくく、浅瀬でも座礁しない。

 同社は山形県高畠町の生産者からの提案で、同製品を使ったエアー除草の試験を開始した。除草剤は使わず、空気が土壌表面をかき混ぜ、雑草を根ごと浮かせる。従来の無農薬栽培で使う道具では株間の除草が難しかったが、エアー除草なら処理しやすいという。

 雑草の根が深く張る前の、田植えから7日以内に行う。走行速度は時速10キロとし、除草剤を散布する際の20キロより遅くする。稲への影響はほとんどなく、2回の処理で、ノビエとコナギは十分処理できるという。抜けた雑草は風であぜに寄ってくるので取り除く。クログワイが発生する水田では手取りが必要だ。

 除草剤を散布できる既製品は参考小売価格90万円(税別)。11月にエアー除草の機能を加えたリニューアル製品の予約を開始する予定だ。

おすすめ記事

営農の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは