JAにも縁 東京・老舗旅館「鴎外荘」 復活へまずは修繕 ネットで寄付金募る

「鴎外の旧居を守りたい」と意気込む中村さん(22日、東京・上野で)

 明治の文豪、森鴎外の旧居を擁し、5月末で80年近い歴史に幕を閉じた東京・上野の老舗旅館「水月ホテル鴎外荘」が、将来的な復活を目指して、23日からクラウドファンディング(CF)を通じた寄付を募る。12月11日まで1000万円を目標にし、鴎外の旧居の屋根瓦の修繕に充てる。おかみの中村みさ子さん(63)は「寄付を通じて、鴎外荘を残さねばと思ってくれる人を増やしたい」と願う。

 ホテルは1943年創業。都内第1号の天然温泉や江戸東京野菜の発信地として人気を集めた。JAの組合長らが上京時に利用することも多く、JAとの縁が深い。新型コロナウイルス禍で収入が大幅に減少したことなどを理由に、5月31日に閉館した。

 素泊まり限定だが、年明けから宿泊の再開を予定する。中村さんは「いずれは本格的に復活させたい。それまで鴎外の旧居をしっかり保全しなければならない」と話す。鴎外の旧居は130年以上の歴史を持ち、関東大震災や東京大空襲にも耐えたが、現在は屋根瓦の傷みが目立つという。

 CFを通じ修繕の資金を募ることを考案。16日にインターネット交流サイト(SNS)上で告知すると賛同の声など150件以上の反応があった。

 寄付の受け付けは、23日正午からCFサイト大手のREADYFOR(レディーフォー)で、1口5000円から始まる。1万円以上の寄付には、来年1月以降に開く鴎外荘の見学会への招待など特典がある。問い合わせは水月ホテル鴎外荘、(電)03(3822)4611。

おすすめ記事

地域の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは