カラスウリ せき鎮め去痰効果も

鎮咳、去痰、鎮痛の作用があるカラスウリ

 晩秋から冬にかけて見られる朱赤色の卵形の果実がカラスウリです。同じ仲間で黄色く、テニスボールほどのキカラスウリも目に付きやすくなります。雌雄異株、つる性の多年生草本で、果実には、「やっこさん」やカマキリの頭、布袋(ほてい)さまの頭のような種子が入っています。
 

採 取


 薬用には根、果実、種子を用います。根は秋から冬にかけて掘り出し、乾かします。生薬名は「王瓜根(おうかこん)」です。芋のような根をそのまま乾燥させるのは難しいため、輪切りにしてから天日で乾かします。果実は、そのまま用いるか天日乾燥させます。種子は水洗いした後に日陰で乾かします。生薬名は「王瓜子(おうかし)」です。
 

使用法


 王瓜根は、発熱があって喉が渇いたり、慢性便秘、黄疸(おうだん)、利尿、閉経、母乳が出にくいときに用います。

 刻んだ王瓜根の1日量5~10グラムに水500ミリリットルを加えて煎じ、約半量まで煮詰めた液を布でこして1日3回、食前に服用します。

 果実の果肉は黄色で粘褐性に富み、民間では、ひびやしもやけに直接すり込んで荒れ止めにします。乾燥した果実には、王瓜根と同じ効き目があります。王瓜子には鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、鎮痛の作用があり、1回量5グラムを煎じて服用します。根からでんぷんを取り出したものは「天花粉」と称し、あせも散布剤にしました。

 

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