リンドウ 胃腸の働きを活発に

苦味は強いが、胃腸を元気にするリンドウ 

 リンドウの仲間は日本に約40種ありますが、薬用にするのはリンドウの根だけです。切り花用に栽培されるエゾリンドウは苦味成分が少なく、薬用にされません。

 薬効は、苦味成分であるゲンチオピクロシッドです。学名(属名)のゲンチアナは、初めて胃の薬に用いた紀元前欧州のゲンチウス国王に由来します。

 欧州のゲンチアナ・ルテアから調製したゲンチアナ根は、西洋医学で胃の薬に汎用されます。明治以降、日本にも利用法が伝えられ、同じ仲間のリンドウの根が使われるようになりました。
 

採 取


 晩秋から初冬にかけて地上部が茶色になってきたら掘り取り、土砂を洗い流してから、細い根がポキポキと折れるようになるまで天日で乾かします。

 生薬では、この乾燥根を「竜胆(りゅうたん)」と呼びます。その苦味はクマの胆のうを乾燥させた「熊胆(くまのい)」よりも苦いため、竜の名を用いました。

 

使用法


 粉末にした竜胆0.5グラムをオブラートに包むか、そのまま食前に飲みます。また、竜胆を粗く刻んだもの2、3グラムに400ミリリットルの水を加えてせんじます。3分の1まで煮詰めて布などでこし、3回に分けて食前に服用します。

 唾液(だえき)、胃液、膵液(すいえき)、胆汁の分泌が促進され、胃腸の働きを活発にします。食欲不振、消化不良、胃アトニー、胃酸過多症、腹痛などに効き目があります。

 

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