カンキツ黒点病 梅雨前に薬剤散布を

ミカンに発生した黒点病

特 徴


 本病は、葉、枝および果実に発病するが、葉や枝では、濃厚感染によって落葉したり枝が枯れ込むようなことがない限り、ほとんど問題にならない。問題は果実の被害だ。

 果実の病斑は、0.1~0.5ミリの黒色円形で、初期に感染したものほど病斑が大きく、黒点の周囲に白い縁取りが見られるが、後期になるほど病斑は小さくなり、8月下旬以降では病斑が隆起せず平らだ。また、果実の色が緑色の時期は目立たないが、色づくと目立つようになる。

 本病は全国のかんきつ園で発生が認められ、すべての品種に発生する。キンカン、「河内晩柑」「清見」「せとか」「はれひめ」などは本病に弱い。
 

防 除


 本病の伝染源は枯れ枝のため、枯れ枝の除去は耕種的防除法として有効だ。

 薬剤防除は、5月下旬~6月上旬の梅雨入り前に行う。その後マンゼブ剤やマンネブ剤を使用する場合は積算降水量200~250ミリの降雨後に、有機銅剤を使用する場合は150ミリの降雨後に散布を繰り返す。

 なお、降水量がその薬剤の積算降水量に達しなくても、1カ月を経過した場合は次回散布を実施する。

(愛媛県東予地方局・今治支局・産地育成室・主席普及指導員・三好孝典)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2010/11/17

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