ミカンハダニ 施設内では年中活動

ミカンハダニの雌成虫

特 徴


 ミカンハダニの体色は赤色~濃赤色で、最も大きい雌成虫でも体長0.5ミリと小さい。主にかんきつ類、梨やビワなどの葉や果実などから葉緑素などを吸い取り、加害部位は白っぽく変色する。

 加害された葉は、葉緑素が減少するため光合成能力が低下する。加害された果実は、着色不良となり商品性が低下する。

 かんきつに寄生するミカンハダニは冬期に休眠しないため、冬に加温する施設栽培かんきつでは被害が一年中問題となる。露地栽培では、冬の低温期を除いて活動し、6、7月ごろ、および10、11月ごろに発生密度が高くなる。殺ダニ剤に対する薬剤感受性が低下しやすい。施設栽培では、効果的な殺ダニ剤が少なく、難防除害虫となっている。
 

防 除


 佐賀県の露地かんきつでは、冬期にカイガラムシ類との同時防除でマシン油乳剤、4~6月にマシン油乳剤97を200倍、8月中旬~9月中旬に殺ダニ剤を散布する防除体系を推奨している。

 なお、薬剤感受性の低下を避けるため、同一系統の殺ダニ剤の散布回数は年1回までとし、散布薬剤は毎年変更する必要がある。果樹カメムシ類に対して合成ピレスロイド剤を散布すると、ミカンハダニの密度が増加する恐れがあるので注意する。

(佐賀県果樹試験場病害虫研究担当専門研究員・口木文孝)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2010/8/4

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