レタス根腐病 過度の連作で被害増

レタス根腐病に侵され萎凋症状を呈するレタス(左)と褐変化した地下部維管束

特 徴


 糸状菌のフザリウム・オキシスポラムの分化型ラクチュケによる土壌伝染性の病害で、玉レタスやリーフレタス、サラダナなどのレタス類に病原性を示す。

 病原菌は、判別品種の抵抗性や感受性の反応によりレース1、2、3に分けられる。発病適温は比較的高く、生育期間の気温が高めに経過する夏秋どりレタスの産地で大きな被害をもたらしたことがある。

 病原菌がレタスの根から感染して増殖し、根部の導管部を侵すことにより、地上部の外葉から萎凋(いちょう)や黄化を引き起こして生育不良となる。症状の激しい場合には株全体が枯死することもあるが、症状が軽いものでも結球部が肥大せず、商品価値を著しく低下させる。
 

防 除


 育苗には消毒された培土や育苗用のトレーを使用する。本病の既発生圃場にレタスを作付けする場合には、栽培時期や他の病害に対する特性なども考慮して、発生している病原菌のレースに対応した抵抗性品種を選定するとよい。

 また、過度の連作により圃場の病原菌密度が高くなり、被害を増加させることがあるので、レタス以外の作物との輪作が望ましい。さらに、耕運機などに付着した土壌は病気まん延にもつながるので注意する。

(農研機構・野菜茶業研究所野菜IPM研究チーム主任研究員・山内智史)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2010/12/8

 

 

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