醸造用ブドウ 苗木供給24万本 日本ワイン人気裏付け 18年・農水省初の全国調査

 調査は都道府県を通じて行った。18年のワイン向け醸造用ブドウ苗木の供給量を聞いたところ、山形、長野、山梨、岡山の各県から回答があり、合計で23万8750本だった。

 調査からは需給が逼迫(ひっぱく)している状況も浮かんだ。ある苗木業者は「注文が5万本寄せられたものの、実際に供給できたのは1割に満たなかった」と答えた。「需要通り供給できた」と回答したところもあるが、多くが注文を下回る本数しか供給できなかった。

 今後の業者の苗木供給について、同省は「全体として増産意欲は強い」(園芸作物課)とみる。調査では、旺盛な需要を背景に、4年後の22年の供給可能量について現状の生産本数の数倍の数字を挙げるところもあった。

 人気の日本ワインを名乗るには、国産ブドウを原料にすることが必要。各地で醸造用ブドウの栽培が拡大している。北海道が行った農家の意向調査では、今後、新植や改植で年間5万本程度の醸造用ブドウ苗木の需要が見込まれ、需給逼迫の状態が続いている。

 同省によると、苗木を自社生産している醸造会社や農家がある他、回答を寄せなかった業者もあり、今回の調査だけで正確な苗木の需要や供給量をつかむことは難しいという。醸造用ブドウ苗木が増産傾向にあることは確認されたものの、需給が緩和に向かうかどうかは読み切れない。 


 
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