赤色LED アルストロメリア 電照で採花増 青森県が実証・試算

赤色LEDを電照したアルストロメリアを管理する加藤研究管理員(青森県黒石市で)

9~12月高単価収益4割アップ


 青森県産業技術センターは、アルストロメリアに赤色発光ダイオード(LED)を電照すると、採花本数が最大で8割程度増えることを確認した。草勢の維持、向上で高単価が期待できる9~12月の採花本数が増える。2年目以降は電照時期以外の収量増も見込め、所得向上が期待できることが分かった。

 試験では畝上2メートルに、菊向けに市販するLEDを2メートル間隔で設置。8~12月の自然日長が14時間以下の朝夕に電照し、14時間の日長を確保した。

 一般的な品種「トルマリン」では1株当たりの採花本数が105本と、電照無処理の対象区より8割増加するなど、品種によって2~8割程度採花本数が増えた。LED電照で草勢が向上し、収穫量が減少しがちな9~12月でも多くの品種で対象区を上回った。

 2年目以降は電照を行わない5~8月の期間も採花本数が増え、草勢が衰える3年目ではより効果が大きくなった。L規格以上の割合も若干増加した。

 センターの試算では、電球1灯当たりの電気料金が年間140円で、132平方メートル(40坪)のハウス当たりでは約5000円だった。同規模のハウスで定植から3年間栽培した場合、収益は電照区で約94万円と無処理区より4割増えた。

 菊の栽培では赤色LEDの活用例が増えているが、アルストロメリアでの取り組みは珍しい。他の作型や暖地でも応用できるため、同センターの加藤直幹研究管理員は「生産者の所得向上に向け、導入を進めていきたい」と話す。

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