加・スイス 有機畜産物の表示合意 国内認証で相互輸出 農水省

 農水省は9日、日本の有機JAS認証を受けた有機畜産物などをカナダ、スイスに輸出した場合、相手国の登録認定機関の認証を受けなくても、輸出先で「有機」と表示できるようになると発表した。一方、両国とオーストラリアの有機畜産物なども同様に、日本での認証がなくても「有機」と表示できる。いずれも16日から適用される。海外販路の拡大が期待されるが、「有機」表示の輸入畜産物が増える可能性もある。

 輸出先で農畜産物に「有機」と表示するには、自国内で認証を受けていても相手国の規格に適合する認証が必要になることが多い。政府間で協議し、認証体制などが同等と認められれば、相手国の認証は必要ない。

 カナダとスイスとは、畜産物を除く農産物では既に合意している。日本が畜産物で合意したのは今回が初。オーストラリアではもともと、第三者認証があれば「有機」と表示できる。

 カナダ向けで対象となるのは、JAS制度に基づき、日本国内で生産、包装された有機畜産物や一部を除く有機加工品。加工品の原材料は、日本国産だけでなく海外産も認める。

 スイス向けの有機畜産物の対象はカナダと同様。ただ、有機加工品の原材料は日本や米国など産地に条件が付く。同省は、他国産でも認められるよう協議を続ける方針だ。

 今回の合意によって、相手国で認証を受ける費用や手間が軽減できる。このため同省は日本産有機食品の海外市場の拡大に期待している。

 カナダとスイス、オーストラリア産の有機畜産物も、各国内で認証を受ければJAS制度に基づき「有機」と表示し、日本国内で流通することが可能になる。「有機」をPRした輸入畜産物が増える可能性もある。

おすすめ記事

農政の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは