豚・鶏肉が前年比1割高 国産好調 内食追い風

 旺盛な内食需要を追い風に、国産の豚、鶏肉の販売が好調だ。スーパーからの引き合いが強まって在庫の解消が進み、相場は堅調に推移。8月も豚、鶏ともに前年より1、2割程度高い。新型コロナウイルス禍で家庭での調理機会が増え、手頃な価格帯の肉として支持が高まっている。

 総務省の家計調査(2人以上世帯)によると、豚、鶏肉への支出は4月以降、前年比2割増と大きく増加。直近の5月の豚肉への支出額は2942円で、過去20年で最大となった。

 首都圏に展開するスーパーの精肉担当者は「豚こま肉など調理用素材が特に好調。巣ごもりのまとめ買い傾向は落ち着いたが、7月の売り上げも前年を1割上回った」と話す。

 好調な販売を背景に、相場も前年を上回って推移している。8月(6日まで)の東京食肉市場の豚枝肉相場(上物)は、1キロ当たり662円で前年比18%高い。過去5年平均比でも12%高い。主力の米国産の輸入が、新型コロナの感染拡大による影響で減っていたことが重なった。

 鶏肉は、モモ(農水省統計ベース)が同9%高の606円。大手食肉業者は「低価格志向が強まり、食肉の中でも特に売れ行きが好調」と指摘する。販売が進み、在庫量も大きく減っている。農畜産業振興機構の推計によると、3月に前年比13%増だった国産品期末在庫は、6月は39%減になっている。

 8月は、盆向けの手当て買いがある3週目までは引き合いが強い状態が続く見通し。ただ、豚肉は安価な輸入品の出回りが回復傾向にあり、「盆明け以降は輸入品に押される可能性もある」(市場関係者)との見方が出ている。
 

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