離島に薬ドローンで楽 オンライン診療一貫体系へ実証 愛知・知多厚生病院

医薬品を入れた箱をドローンに積み、離島に運んだ(12日、愛知県美浜町で)

 JA愛知厚生連知多厚生病院などは12日、愛知県知多半島沖の篠島(南知多町)にドローン(小型無人飛行機)で医薬品を配送する実証試験を行った。ドローンは海上約14キロを自動飛行し、同島に着陸することに成功した。同病院はオンラインでの診療・服薬指導に取り組む。医薬品の配送で患者は出掛けずに済み、離島など遠隔地での地域医療の充実につなげる。

 県の「無人飛行ロボット社会実装推進事業」の一環で実施した。通信会社や自治体の協力の下、名古屋鉄道と中日本航空でつくる「名鉄グループドローン共同事業体」が試験を行った。

 ドローンは河和港(美浜町)から医薬品を入れた箱を載せて飛び立ち、事前に設定したルートを補助者なしで自動で約20分飛行。同島北側の空き地に着陸した。箱の中には、振動や温度変化などを記録する装置も入れて着陸後に確認。安定した飛行で安全に運べることを確かめた。

 

 オンライン診療と服薬指導は、知多厚生病院が2019年2月から始めた。試験当日はデモンストレーションとして、同病院の田實直也企画室長が専用端末を使って診療。その後、日本調剤によるオンライン服薬指導に、スムーズに連携してみせた。画面上の患者には「これから薬をドローンで配送しますので、お待ちください」と伝えた。

 田實室長は「実用化はまだ先だが、診療から服薬指導、医薬品配送までを全て遠隔でできれば、体が不自由で外出が難しい高齢者などにも医療を提供できる」と話す。今後も試験を重ね、安全性や実用性を検証する。
 

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