「年越し大人食堂」が12月31日と1月4日に東京・新宿で開かれ、約100人が集まった

 「年越し大人食堂」が12月31日と1月4日に東京・新宿で開かれ、約100人が集まった▼9連休の年末年始、海外旅行者は過去最高と見込まれるが、生活に困っている人にとっては日雇い仕事が減る厳しい時期。NPOなどが温かい食事を提供し生活などの相談に乗った。同様の取り組みは各地であった▼「緩やかな身分社会」。早稲田大学准教授の松岡亮二氏は日本の現実を言い当てた。著書『教育格差―階層・地域・学歴』で、生まれにより教育機会に格差が生じ最終学歴につながることをデータで検証。「収入・職業・健康など様々な格差の基盤となる」と記す▼生まれとは親の学歴や収入などの家庭環境と、大都市かそれ以外かといった出身地域の状況のこと。大学卒業者の割合は親が大卒の方が、また大都市の方が高い。大学入試への導入を政府が目指した英語の民間試験は、家庭の経済状況と住む地域で受験回数が左右されるなどの批判から頓挫した。きっかけとなった萩生田文科相の「身の丈」発言に効用があったとすれば、経済・地域格差による教育格差の存在が明るみに出たことだろう▼今日から大学入試センター試験。努力の成果を存分に発揮できるよう祈る。努力の機会を公平に得られる社会にすることが大人の責任だと思いつつ。
 

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