[あんぐる] 跳べ 世界へ ハンドボール選手 三重・JA鈴鹿職員の河嶋英里さん

試合前の練習で1メートル近く跳んでシュートを放つ河嶋さん。東京五輪への出場が大きな目標だ(名古屋市で)

 三重県のJA鈴鹿で働く河嶋英里さん(27)は、女子ハンドボールの国内トップリーグ「日本ハンドボールリーグ」に属する地元チーム選手の顔も持つ。日本代表に選ばれた実績もあり、実力は折り紙付き。JAの後押しを受け、来年の東京五輪出場を目指して日夜トレーニングに励んでいる。

 神戸市出身の河嶋さんは高校、大学とハンドボールに打ち込み、2015年に鈴鹿市が本拠地のクラブチーム「三重バイオレットアイリス」に入団。チームスポンサーのJAで働き始めた。営農部営農指導課が持ち場で、青果物関係の事務などを担っている。

 現在は来年1月のリーグ開幕に向け、平日はほぼ毎日練習に励む。仕事後の夕方から3時間ほどチームで練習。JAの理解を得て、週3日の午前中は筋力トレーニングなどに費やす。営農部の練木昌弘部長は「練習の疲れも見せず、大切な仕事を任せられる。もっと活躍できるよう後押ししたい」とエールを送る。


   
(写真左)JA鈴鹿では、営農指導課で働く。受付に席を置き、事務作業を担う(三重県鈴鹿市で)(同・右)「球技の格闘技」と例えられるハンドボールは激しい接触プレーも見どころ。相手チームの選手とぶつかる河嶋さん(名古屋市で)


 「仕事中は猫をかぶっています」とおどける河嶋さんは、コートに入ると一変する。七つのポジションのうち、速攻で相手を翻弄(ほんろう)するレフトウイングを担当。持ち前の判断力で、難しい角度からでも鋭いシュートを放つ。チームの梶原晃監督は「賢くて器用な選手。思考が柔軟で、チームが行き詰まったときも打開してくれる」と信頼を置く。

 「リーグ優勝できたら、インタビューでJA特産の白ネギをアピールしたい」と話す河嶋さん。その視線の先には、44年ぶりに女子日本代表「おりひめJAPAN」が出場する東京五輪もある。昨年までは代表入りし、メンバーから漏れた今も代表チームのサポート機関に食事の内容などを報告して、栄養管理を受けている。

 河嶋さんは「現役の間に大舞台があるのはうれしい。目の前の課題を地道に克服し、最後まで代表入りを狙いたい」と力を込める。(染谷臨太郎)

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