レタス品薄高騰 長梅雨響き1キロ200円台

 レタスが高騰している。7月下旬の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ202円と平年(過去5年平均)の52%高。6~8月の夏場に200円を超えるのは、過去5年間で初めて。8月に入っても続伸し、上旬(4日まで)は1キロ284円となっている。今後の生育には長期化した梅雨の影響が残り、8月前半は平年比2割減の入荷が続き、高止まりが見込まれる。

 大手7卸の下旬のレタス販売量は2521トンと平年の20%減で、相場は急騰した。卸売会社は「生育不良で肥大が進まず、中心等級である2L、L級の割合が、例年になく少ない」と話す。

 東京都中央卸売市場では、7、8月の入荷量の8割を長野産が占める。JA全農長野は「この時期の1日出荷量は例年、8万~10万ケース(1ケース10キロ)で推移するが、今は6万ケース前後にとどまる」という。

 気象庁によると、長野県の主産地に近い観測地点では、7月の降水量は432ミリと平年の2・2倍を記録。一方、日照時間は52時間と同36%の短さだった。全農長野は「日照不足で栄養が行きわたらず、根の張りが良くない。長雨で防除作業が進まず、品質管理が難しい。品質を保てる間に収穫するため、肥大を待てない」と、天候不順に悩む産地の苦労を話す。

 売り場にも変化が出てきた。首都圏に約140店舗展開するスーパーは先週まで1個198円(税別)に抑えていたが、3日から298円に値上げした。「市場価格との差を背負って売ってきたが、さすがに限界。カット売りを増やして割高感を抑える」と話す。

 長梅雨が明け、産地は遅れていた消毒作業を急ぐ。相場が上がりやすい盆前に多く出せるよう作付けを増やしているが、卸売会社は「梅雨明け直後の高温で傷みが増える懸念もある。増量は盆明け以降にずれ込み、それまで品薄高は続く」と見通す。
 

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