ダイコン急落3割安 好天で潤沢も鍋物鈍い

 ダイコンの相場が急落してきた。11月中旬(16日まで)の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ56円と、平年(過去5年平均)の29%安。直近の10日間で20円下げた。好天に恵まれて潤沢な入荷が続く中、日中が暖かい日が続き、消費が鈍い。出荷最盛期の12月に向けて増量し、軟調相場が続く見通しだ。

 ダイコンは、10月から11月にかけ産地が切り替わる。北海道産の終了は早かったが、後続の関東産は順調に増量し、端境のない潤沢な出回りとなっている。東京都中央卸売市場9市場の11月上旬の入荷量は3778トンと、前年比で6%増加。千葉産は2000トンと同21%増、神奈川産も473トンと51%増だった。

 JA全農ちばによると、現在の系統出荷は日量5万ケース台(1ケース10キロ)。「8月の干ばつも生育に大きな影響は出ず、2L級主体で肥大良好。台風の影響もなく、平年以上のペースで推移している」。最盛期の12月には5000ケース以上の上積みを見込む。

 消費環境は、業務・加工用の仕入れが一段と弱まり、小売り頼みの販売となっている。卸売会社は「日中の気温が高く、煮物やおでんなど鍋物の消費が鈍い。他の重量野菜も潤沢で売り場が広がりづらく、荷物が詰まっている」状況だ。今後の増量に伴い「相場はもう一段下げる」と見通す。

 関東に展開するスーパーは、1本128円(税別)を主体に、特売日は98円に下げて売り込みを掛ける。他のスーパーは「値頃であっても、1本売りで訴求するのは難しい」ことから、1本売りを前年から4割減らし、カット売りを同3割増加。手に取りやすくして消費を促す。

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