カナダ産GM小麦 留め置き分を検査 混入なければ輸入再開へ

 カナダで未認可の遺伝子組み換え(GM)の小麦が発見された問題で、農水省は10日、既に輸入され、業者への販売を停止している国内留め置き分を対象に検査を開始した。混入がなければ、同国産小麦の輸入が再開される見通しだ。ただ、商業利用が認められていないGM小麦が現地で見つかった原因は解明されていない。日本政府には慎重な判断が求められる。

 カナダ政府は6月15日、除草剤に対する耐性が強く、商業栽培が認められていないGM小麦が国内で発見されたと発表。同省は輸入される小麦に混入している恐れがあるとして、同日から同国産小麦の輸入を停止していた。カナダ政府は、GM小麦が発生した理由を明確に示していない。

 検査の対象は、国内の港湾などに留め置かれている同国産小麦で約10万トン。厚生労働省が9日に、GM小麦の混入の有無を確認できる検査法を確立したと発表したことを受け、同省は10日から検査に乗り出した。

 日本の主要輸入先国のうち、未認可のGM小麦が発見されたのは米国だけで、2013年と16年に確認された。16年は厚労省の検査法の確立後「3、4日程度」(農水省)で国内留め置き分の販売と輸入の再開を決めた。

 カナダは日本の第2位の小麦の輸入先国で、17年度は全輸入量(524万トン)の約3割を占める。

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