キャベツで潮風害 台風24号禍の千葉県銚子市

被害状況を確認するJAちばみどりの伊藤課長代理(千葉県銚子市で)

 キャベツ、ダイコンの主産地JAちばみどり管内の千葉県銚子市では、台風24号の猛烈な風により甚大な潮風害が発生した。特に12、1月の出荷向けに定植したばかりのものは、植え直さなければならないものが多く、3割ほどの減収となる見通し。農家は復旧に向け1、2の両日、動力噴霧器による除塩作業に追われた。

 同市内は1日に最大瞬間風速42メートルを観測、海水を含んだ風が圃場(ほじょう)に吹き荒れた。JA営農センター銚子の伊藤清文課長代理は「潮風で苗がしおれたところに、強風で乾燥してダメージを受けた」と話す。沿岸から5キロ程度までの圃場で被害が大きかった。JAは1日朝から被害状況を確認、殺菌剤と栄養剤を混ぜて水を散布するなど対策を呼び掛けた。

 昨年、発生した潮風害の教訓を生かし寒冷しゃを被覆するなど事前に対策をしたため、苗床の被害は免れた。ただ、植え直した場合、気温が下がるとトンネル栽培用の資材が必要になるが、パイプはすぐにはそろわないという。

 JAは被災者を対象に無利子で復旧費用を融資する災害対策資金を用意。向後正営農部長は「冬場の食卓を支えるため、農家は復旧を急いでいる。JAとして技術対策や災害融資を通じ、農家の復旧を後押ししていきたい」と話す。

 千葉県は2日、台風24号による農業被害が17億1000万円に上ったと発表した。品目別で見ると、銚子市や旭市などでダイコンの被害が4億6000万円、キャベツが4億5000万円に達した。

おすすめ記事

地域の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは