キャベツ ダイコン 年末から品薄懸念 2年連続で塩害 台風24号影響

 台風24号の影響で、太平洋側の野菜産地で塩害が発生し、キャベツやダイコンといった露地野菜が年末・年始に品薄となる恐れが出てきた。植えたばかりの作物の一部が枯れ、収量が落ち込む見通しが強まったためだ。産地は種まきや定植のやり直しを進めるが、出荷量の回復には時間がかかる。卸売会社は「今後も天候不順が続いて不作となれば、2年連続で冬の相場が高騰する可能性がある」とみる。

 台風24号は先月末から今月1日にかけて日本列島を縦断した。海水を含んだ強風が各地で吹き荒れ、太平洋側の野菜産地で塩害を引き起こした。

 関東では広範囲に被害が出ており、JA全農ちばによると、生育初期のダイコンや定植したばかりのキャベツなどが枯れる被害が出た。担当者は「種のまき直しや苗の植え直しが必要で、年末から年明け分の出荷が少なくなりそうだ」と話す。神奈川県の三浦市農協でも、海沿いの畑を中心に塩害が見られ、「生育が遅れてしまう。年末年始の出荷は少なくなりそうだ」と見通す。

 冬春野菜の出荷が盛んな愛知県でも、塩害が発生。JAあいち経済連は「キャベツは年末から出荷量が平年より少なくなりそう。2、3月まで影響が続く」と見込む。ブロッコリーも同様の被害があり、施設栽培の大葉も被災したという。

 露地野菜の塩害は昨年から2年連続で発生した。昨年は10月後半に台風が2回、日本列島に接近した影響で、関東産のキャベツやダイコンが不作となった。今春にかけて国産相場が高騰し、日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)はダイコンが1月に1キロ162円、キャベツが2月に1キロ215円と、それぞれ過去5年間の最高値を記録。その影響で輸入も急増していた。卸売会社は「キャベツやダイコンは価格水準を見通せないが、年末に値上がりする可能性が高い」と分析。市場関係者は「2年連続で不作となれば、輸入物が定着しかねない」と警戒する。
 

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