ワイン用ブドウ 生育、成分変化を予測 高品質化へ新システム 酒類総研などコンソーシアム

 国産ブドウを100%使用した「日本ワイン」の注目が高まり、原料のワイン用ブドウの生産が追い付いていない状況にある。コンソーシアムは①栽培②気象・情報通信技術(ICT)③醸造──の三つの研究分野を連携し、3年間の実証研究に取り組んだ。気象・ICTの課題で、ブドウの生育記録と果汁を分析し、生育予測と成分変化予測モデルを構築。高品質生産を支援する。

 システムは、パソコンとスマートフォンで利用できる。実証試験地の位置と最新の気象観測データは誰でも閲覧可能。全てのシステムを利用するには、利用者登録をし、IDとパスワードの発行が必要となる。

 登録者は生育予測と、収穫期を判断するための果汁成分予測が使える。気温、湿度、日射量などの気象データと、これまでに記録された生育履歴を基に、品種ごとに生育予測式を作成。萌芽(ほうが)、開花初期、ベレーゾン(軟化)期を、図と表で示す。病害と霜害のリスクも判断できる。「甲州」や「メルロー」など16品種に対応する。

 果汁成分予測では、糖度、酸度、pH(水素イオン指数)が目標値に達する日を判断する。品種ごとに図で示し、収穫に役立てる。

 コンソーシアムに参加した農研機構・北海道農業研究センターは「利用者が増えて情報が集まれば、さらに正確な生育予測ができる。高品質な日本ワイン造りに役立つ」と期待する。

 利用マニュアルは同センターのホームページで公開している。
 
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