地区青年大会開始 学び交流し活動の糧に

 来年2月に開かれるJA全国青年大会に向けてブロック大会が始まった。部員が農業への思いを語り、組織の活動成果を発表する。単位組織や県域の枠を超えた交流も行う。農業・農村とJAグループの次代の担い手として、大会で学び経験したことを組織全体で共有し、活動の糧にしてほしい。

 全国青年大会は全国農協青年組織協議会(JA全青協)が主催し、次の大会で66回となる。全国のJA青年組織の部員の交流と組織活動の強化・発展が目的だ。都道府県大会とブロック大会を経て、「JA青年の主張」と「JA組織活動実績発表」でそれぞれ6人ずつの代表が決まる。

 これまでに中国・四国地区の代表が決まった。青年の主張の代表、JA高知県青壮年部春野本部の大庭啓太さん(31)は多忙で活動から離れたが、仲間の支えで再び参加するようになった経緯を語った。組織活動実績発表の代表となったJA愛媛たいき青壮年部は、発表者の二宮聖さん(43)が役員だけではなく若手も加えて組織の課題を話し合ったことなどを紹介した。

 ブロック大会にこれから臨む代表にも期待したい。県大会での発表は、仲間と共に地域を盛り上げたい、農業や食の大切さを子どもたちに伝えたい──といった、地元の農業の振興と地域の活性化にかける熱い思いがあふれる内容ばかりだ。

 青年の主張では、都市近郊型農業の苦労を乗り越えて特産品のPRや食育活動に取り組んだとの報告や、イノシシ対策には農家以外の住民を含めた地域全体での協力が重要だとの訴え、独自の販売戦略を打ち出し地元農業を継続させていくとの決意の表明などがあった。組織活動実績発表では、商工会青年部と二人三脚での地域活性化や6次産業化の取り組み、果樹のジョイント栽培のモデル園作り、地域資源に注目した循環型農業への挑戦などが報告された。

 それぞれの大会に参加する部員は限られる。参加者は、単位組織や県を代表して会場にいるとの意識を持って、学んだことや感じたことを他の部員らに報告してほしい。日本農業新聞は、各ブロック大会の詳しい内容を地区版に載せ、代表となった部員を全国版にも掲載する。また、ブロック代表が出そろったら、それぞれの主張と発表の内容を紹介する予定だ。

 JAグループは、組合員の声を起点とした自己改革に取り組んでいる。一方で、政府の規制改革推進会議が農林中央金庫やJA共済連の株式会社化を提案するなど、組合員の声を無視して、自主・自律の組織であるJAの運営に外部から介入しようとする動きは続いている。

 自己改革が成果を上げるには組合員がJAと共に取り組むことが重要であり、介入をはね返すには結集が必要だ。各大会を通じて、JAを担っていく青年部員同士と青年組織同士の結束が強まることも期待したい。
 

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