伐採果樹 野焼き不要 回収しストーブ燃料に 山梨県山梨市あっせん事業

伐採木を持ち込み指定場所に降ろす果樹農家(山梨県山梨市で)

 山梨県山梨市で、果樹の伐採木などを集め、まきストーブ利用者に提供する取り組みが広がっている。市が、桃やブドウなどの改植を後押しする狙いで進める「試験的果樹伐採樹木あっせん事業」を、果樹農家が利用。農家の負担軽減や野焼きの減少につなげている。同事業を利用する農家も、集まる木の量も年々増えている。

 市内ではこれまで、桃やブドウを改植するときに伐採・抜根した樹木は、野焼きをして処理するのが一般的だった。ただ、太い樹木を燃焼させると、近隣住民に煙害が発生する恐れがあった。火災の心配もある野焼きは、農家にとっても大きな負担となっていた。

 一方で近年、まきストーブの人気が自然回帰志向などで高まっている。炎の揺らぎと温熱効果が愛好者にとっての魅力となっている。ただ、愛好家がまきの確保に苦労しているのが現状だ。

 収集対象は、市内の農地で伐採された木で、太さ5センチ以上、長さ50センチ以下のもの。市が指定する日時、場所に自己搬入できるものに限定する。

 事業を利用する村田勝さん(76)は、伐採した桃の木を軽トラックいっぱいに積んで収集場所に持ち込んだ。「改植などで発生した大量の伐採樹を野焼きにするには、日数がかかる。煙が近隣への迷惑になるし、火災の心配もあった。事業は大変ありがたい」と話した。

 同市環境課は今年度、2月まで実施する予定。職員は「伐採木は、野焼きをすると苦情の原因になってしまうが、有効な資源としても扱える。県内のストーブ利用者からの問い合わせも多い」と話した。
 

おすすめ記事

営農の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは