アフリカ豚コレラ対策 家伝法改正案を可決 衆院

 アフリカ豚コレラ(ASF)対策として、未感染の豚を含めた「予防的殺処分」をできるようにする家畜伝染病予防法(家伝法)の改正案が28日の衆院本会議で全会一致で可決し、参院に送付された。30日に参院本会議で可決・成立し、2月上旬にも予防的殺処分が可能になる見通しだ。

 衆院農林水産委員会の提出による議員立法。同日の衆院本会議に先立って同委員会を開き、改正案の提出を全会一致で決めた。今国会には、農水省も同法の改正案を提出する予定だが、アフリカ豚コレラ対策に関する改正を先行させるため、与野党で調整していた。

 改正案は、飼養豚や野生イノシシで同病の感染が確認された場合に、周辺農場で予防的殺処分ができるようにする。農水省は、発生場所から最小で半径500メートル、最大で同3キロ以内を範囲とする方針だ。また、法律上の名称を豚コレラ(CSF)は豚熱(ぶたねつ)、アフリカ豚コレラはアフリカ豚熱に変更する。

 予防的殺処分は、通常の防疫措置ではまん延が防げない場合に、未感染の家畜も含めて一定範囲内の家畜を殺処分する措置。現行法では、口蹄(こうてい)疫だけが対象。アフリカ豚コレラは中国などアジアで感染が拡大し、日本への侵入の恐れが高まっているが、有効なワクチンがない。
 

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