「ほしじるし」「あきだわら」「ちほみのり」「やまだわら」

 「ほしじるし」「あきだわら」「ちほみのり」「やまだわら」。いずれも米の名前で、共通項がある。たくさん取れて食味が良い▼外食や中食向けで「売れる米づくり」へバイプレーヤーの期待を集める。どこか昭和のにおいがする。神奈川県平塚市の全農営農・技術センターで田んぼを見せていただく。隣で黄金色の「コシヒカリ」がたわわに実っている。比べると素人目にも違いが分かる▼コシは稲穂の位置が葉より高く、業務用は穂の間から葉が突き出ている。「例えるならコシは女性的、業務用米は男性的」。職員の説明にうなずく。稲の立ち姿のことで味とは関係ない、念のため。冒頭の品種は全農が農研機構と連携して有望品種に選定、採種・検査も行い、産地に種子供給する▼売り先はあらかじめ探し、取れた米は買い上げる。世に言うマーケットイン。これを技術拠点が下支えする。こちらではミニトマトブランド「アンジェレ」の実証栽培も行っている。供給量が減る夏秋端境期の安定出荷がゴールだという。トランプ大統領のワクチン発言ではないが、すぐに成果が欲しい。神奈川県の偉大な先達、尊徳翁を思い出し、はやる気持ちを抑える▼所得増大の仕法もまた「積小為大」。うま味が濃い自慢のミニトマトをいただきながら思う。

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