新・低価格トラクター 「中型」用途幅広く 全農

第2弾の共同購入トラクター、中型の「SL33LFMAEP」(JA全農提供)

施設内作業しやすく、無給油で8時間


 JA全農は29日、注文を取りまとめて低価格にする「共同購入トラクター」の第2弾、中型トラクターの仕様を発表した。標準的な同クラスに比べ2割安く、ハウス内作業がしやすいノークラッチ変速や、無給油で8時間の作業ができる燃料タンクを搭載した。用途が幅広く、担い手の収益を高める多角経営にも貢献する。

 全農の農家所得増大に向けた事業改革の一環。10月からJA経由で注文を受け12月に出荷を始め、3年間で2000台の取り扱いを計画する。機能を絞るのに加え、まとめて注文する共同購入でメーカーの製造・流通を効率化し、価格の引き下げにつなげる。

 今回の製造元はクボタで、型式は「SL33LFMAEP」(33馬力)。メーカー希望小売価格は285万円(税別)だ。生産者の要望を基にして機能を厳選し、2019年6月にメーカー4社に開発を要請した。実機やデータを基にクボタ製を選んだ。

 全農によると、今回は第1弾の大型ほど機能をそぎ落としていないが、購入数が見込めることで値下げにつながった。要望の強いノークラッチ変速と大きな燃料タンクの他、自動水平制御、自動耕深制御、倍速ターン、オートブレーキなどを備える。キャビンやハイスピード、半クローラーのオプションもある。

 水田農業だけでなく園芸にも向く。低価格のため、ハウス内作業や野菜栽培など特定の作業用に、追加で導入するのにも向く。10~30ヘクタールで経営する担い手の利用を想定している。

 全農耕種資材部は「あらゆる作業ができ、水田と園芸など多角経営に役立つ。前回の大型は関東、東北、九州で人気だったが、今回は西日本を含む全国で需要が見込める」と強調する。

 共同購入トラクターの第1弾は、18年に取り扱いを始めた60馬力の大型トラクター(ヤンマーアグリ製)。これまで1845台(8月末時点)と、目標の2倍近い取扱数となっている。
 

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