[あんぐる] どっぷりはまった 島原城秋のレンコン掘り大会(長崎県島原市)

城の堀に自生するレンコンを採る「島原城秋のレンコン掘り大会」の参加者。1本の重さを競った(長崎県島原市で)

 この秋も消費者が農産物の実りを楽しむ催しが各地で開かれた。長崎県島原市では、島原城を囲む堀でレンコンを収穫し重さを競う名物イベントに、県内外から約130人が集合。収穫合戦を繰り広げた。

 行事の名前は「島原城秋のレンコン掘り大会」。島原城の間近にある森岳商店街が毎年催し、15回目の今年は10月14日に行った。

 ルールは単純明快。参加者は城を囲む外周約4キロの堀に入り、自生するレンコンを手で収穫する。一番重いものを採った人が勝ちだ。

 午前10時、開始の合図とともにゴーグルや雨具に身を包んだ参加者が一斉に堀に入り、首まで漬かってレンコンを探した。しばらくすると、あちこちから「あった!」「採れた!」と歓声が起こった。

 堀で自然に育ったレンコンは一般に流通しているものより細いが、同じように料理して食べられる。長崎市の会社員、安永まゆみさん(55)は「足の感覚で探すのが楽しかった。たくさん採れたのでレンコンパーティーをしたい」と楽しんでいた。
 
島原城の石垣と堀は昔のままだという

 島原城は1620年代に築かれたと伝わり、現在は公園として整備されている。堀は昔のまま。ハスは、1950年代まで農家がここでレンコンを栽培していた名残だという。

 この逸話を地域おこしに生かそうと考えた同商店街が2005年、レンコン掘り大会を始めた。初回は30人ほどだった参加者は口コミで増え、今では地域の名物行事の一つになった。

 今回、重さ2・6キロのレンコンを採って優勝した島原市の看護師、北村寿郎さん(41)はトロフィーやメダルを受け取り「7回目の参加で優勝できた」と喜んでいた。

 商店街会長の松坂昌應さん(65)は「堀には、130人がかりでも採り切れないほどレンコンがある。来年も大勢の挑戦を待っています」と笑顔を見せた。(富永健太郎)

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