せり新時代「画像だけ」 花き卸FAJ 国内初、品質維持へ

開始に当たり買参人に画像せりの要領を説明するFAJのスタッフ(17日、東京都大田区で)

 花き卸のFAJ(フラワーオークションジャパン)」は17日、切り花のせりで実物を使わずに、画像だけを使った「画像せり」を始めた。年間を通じて品質管理を徹底するのが狙いで、産地側の要望などに対応した。せりの時間短縮につながるため、買参人らにも利点がある。

 画像せりは、大規模取引の海外市場では実施しているところもあるが、国内の切り花取引では初めて。

 切り花は、産地から品質劣化を防ぐ低温管理のコールドチェーンで出荷されるが、卸売市場のせり場には空調施設がないケースが多く、夏場の高温下などでは品質管理で課題があった。産地からの要請を受け同社は昨年7月にプロジェクトを設置。生産者や市場業者の組合、買参人と話し合って導入に踏み切った。

 せり場では、正面大型スクリーンに、入荷後に同社担当者が撮影した商品サンプルの画像を表示。各レーンに設置したモニターには、上場した切り花品種の開花状態や花色の分かる画像を映す。

 実物のサンプルは、市場内の別の場所で下見でき、季節や気温に応じ、保管場所は変える。

 画像せりの初日となった同日のあいさつで、同社の藤澤俊三社長は「品質管理を第一に、時代に合わせた方法を導入していく」と強調した。

 初の画像せりに参加した買参人は「せりの方法が大きく変わるが、すぐに慣れると思う」と受け止めていた。
 

おすすめ記事

経済の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは