廃棄直前商品にシール 10枚集めてガチャ1回 遊び心で食ロス削減 高知市の広告会社

サニーマートとさのさと御座店の特設コーナー。シール10枚で1回、カプセル玩具が当たる機械が回せる(高知市で)

 高知市のウェブ広告会社ウィズが昨年6月から始めた食品ロス削減の取り組みが、中国四国や首都圏のスーパーで広がっている。賞味期限の近い商品に貼られたシールを10枚集めてスーパーに持っていくと、カプセル玩具の機械が回せる。子どもたちも楽しみながら食品ロスを減らせる仕組みが好評で、店によっては廃棄率が7割減るなど効果を上げている。

 「もぐもぐチャレンジ」と名付けた取り組み。県内のスーパーで約30年間勤務した浜田岳執行役員が仕組みを考えた。「お客は楽しみながら食品ロスに取り組めて、小売り側はなるべくコストをかけずに廃棄を減らせるような仕組みにした」という。

 ウィズは同社のオリジナルキャラクター「もぐにぃ」の絵柄や資材のデータをスーパーに提供し、シールや専用台紙、景品はスーパーが用意。シールは廃棄が近い肉や牛乳、総菜、青果物など主に値引き商品に貼る。客は台紙にシールを10枚貼ってスーパーに申請すると、カプセル玩具の機械を回せる。

 

賞味期限の近い商品に「もぐにぃ」のシールを貼っている(同)
 スーパーは回収枚数をウィズに報告し、シール1枚当たり1円を支払う。取り組むスーパーは県内や中国四国地方、首都圏の6社、約30店舗で、回収したシールは8月までに37万2480枚に上る。

 高知、愛媛両県で展開するサニーマートは全18店舗で取り組む。とさのさと御座店(高知市)は8月に全店舗で最多の710枚を回収。月によっては、廃棄率が取り組み前の3割に抑えられたという。

 同店は地域の子ども食堂にシール1枚当たり1円を寄付する「もぐもぐビッグチャレンジ」にも取り組んでおり、子連れ客以外にもシール付きの商品を買う動機付けにつなげている。浜田良一店長は「ロス率が下がり利益が増えるという、好循環が生まれる。継続的なお客の獲得にもつながっている」と手応えを感じている。

 ウィズは今後、全国のスーパーに「もぐもぐチャレンジ」を広げ、1カ月15万枚のシール回収を目標に掲げる。
 

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