営農知識で地域貢献 防除提案し研究 福岡・JA糸島外来雑草対策

天然ゴムなどを使った防除資材をまいた広場の一角。メリケントキンソウは出ていない(福岡県糸島市で)

 福岡県のJA糸島は、外来雑草「メリケントキンソウ」の防除で、地元の糸島市に協力している。メリケントキンソウは種子に鋭いとげがあり、人や動物が触れると危ない。市内にある広場の芝生で見つかり問題になっていた。市から相談を受けたJAは、営農の知識を生かし防除法を提案。新たな資材の開発も検討し、地域貢献や組合員への成果還元を目指す。

 発端は2016年度、市の農業振興課が管理する交流体験広場の利用者が「芝生に触れたら痛かった」と指摘したこと。芝に交じって南米原産のメリケントキンソウが生えていた。

 利用者が触れる芝生では、雑草防除で一般的な除草剤は使いにくい。対応に苦慮した市は、知識が豊富なJAに協力を依頼。資材店舗・アグリの古藤俊二店長が防除法の検討を買って出た。市は、古藤店長が提案した複数の対策を、同広場の一角で3年間試してきた。

 17、18年度は草を枯らす方法を探り、かんきつ由来の除草剤の効果が高いことが分かった。19年度は、天然ゴムなどでできた粒状の資材をまき、生育を抑えることができた。

 今後の課題はコスト。有望な市販資材は確認できたが、約1ヘクタールの広場全体で使うには高額になる。JAは、同等の効果で安価な手段を研究。過去にカキ殻など地元産原料の資材を開発してきた経験を生かし、市内のかんきつなどで新資材ができないか検討している。

 古藤店長は、JAとして身近な課題解決に貢献することの重要性を強調。「新しい資材ができれば、組合員がハウス周りなどで活用できる可能性もある」と期待する。市は「メリケントキンソウは全国の公園や校庭で問題になっている。防除法が確立できたら他の自治体にも伝えたい」(同課)と話す。
 

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