ふん尿処理 支援拡充 先進設備で堆肥化促進 農水省が畜産新事業

 農水省は、家畜ふん尿処理施設整備の支援を拡充する。悪臭防止や汚水処理、堆肥のペレット化などを進める先進設備の整備について、費用の2分の1以内を支援する事業を新設。和牛などの増頭対策で排せつ物の増大が見込まれる中、各地で老朽化する設備の更新をサポートする。同時に、耕種農家の土づくりを後押しするのが狙いだ。
 

牛増頭対策見据え


 同省は2019年度補正予算案に、和牛繁殖雌牛や乳用後継牛の増頭を支援する「増頭奨励金」を盛り込むなど、増頭推進に大きくかじを切る。

 増頭で課題になるのがふん尿などの排せつ物の処理だ。発生量はここ5年横ばいだが、家畜が増えていけば、併せて増える見込みだ。

 一方、全国の堆肥舎など処理施設は、家畜排せつ物処理法の04年の本格施行に向けて整備されたものも多く、経年劣化が各地で指摘されている。このため施設更新を支援する必要があると判断した。

 新たな事業は、土づくりを柱の一つに据えた。堆肥化と、畑地などへの還元が進めば、ふん尿処理も進めやすいためだ。

 生産された堆肥について、畜産農家が耕種農家や肥料メーカーなどと協議会を設置し、生産計画や広域流通の方針を検討。高品質な堆肥製造やペレット化につながる施設の整備費用の2分の1以内を補助する。

 住宅などの周辺環境への配慮も求められる。悪臭防止や浄化処理に必要な施設、機械の導入に対しても同水準で支援をする。

 補正予算案に22億円を計上した。受け皿となる協議会は、既にある畜産クラスター協議会でも可能。規模拡大などを要件にせず、中小規模経営でも使いやすくした。
 

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