能登地震で破袋の米や大豆 詰め替えで特例措置 農水省通知
被災したJAなどの米穀保管倉庫では、積み上げていた米穀の袋が散乱し、袋が破れたり、水にぬれたりする被害が出ている。通常袋を変える場合は、産地などを示す検査証明を引き継げない。
特例では、農産物検査員が立ち会うことで、詰め替え前の検査証明を有効とする。中身はそのままで新しい袋に変えるだけでなく、複数の袋の中に残った米などをまとめることもできる。他の袋から補填(ほてん)する場合は、年産や産地品種銘柄、等級が同じものとする。これまでの災害時の特例からは変更し、同一生産者である必要はないとした。袋から漏れ出た米穀は食用にできない。
実施には、計画書などを地方農政局などに事前に提出する。新しい袋には、旧袋から切り取った検査証明を付けた「詰替書」を貼り付ける。