能登半島地震 農地や水路被害500カ所
石川県の畜産農家では道路損傷が26件あり、うち4件は農場への出入りができない。停電(1件)や断水(43件)も続いている。施設損壊は41件で、損壊に伴う家畜被害が3件あった。新潟、富山両県では農業倉庫の外壁やシャッター破損、米や大豆の荷崩れ、大豆共同乾燥施設の内壁崩落などを確認した。
防災重点農業用ため池は、点検対象となった11県2069カ所のうち石川県の一部を除く1775カ所を点検済み。石川県で60カ所、富山県8カ所の堤体損傷が見つかっている。
坂本哲志農相は同日、被災地からの農林水産関係の要望について「孤立した集落もあり、今まとめているところだ」と説明。「引き続き関係自治体とも連携して、被害状況の速やかな把握、災害応急対策、適時的確な情報提供に努めたい」と述べた。