大会にはJA女性組織やフレッシュミズのメンバーら400人以上が参加する。
22日は、次期3カ年計画を発表。全国6JAの女性組織が活動内容を報告する。23日は、フレミズ活動作文コンクールの最優秀賞受賞者による発表がある。記念講演では、エッセイストの安藤和津さんが登壇する。
JA全国女性大会の開催に合わせて、JA全中の山野徹会長に、JA女性組織の活動の充実やJA運営への女性参画に向け、女性組織に期待することを聞いた。
--女性組織への期待を教えてください。
女性組織は、食農教育や助け合い活動など地域と密着した活動が多く、JAや地域の活性化に貢献している。
コロナ禍を経て対面の活動などが活発化してきた。さらに活性化させるため、地域やJAの次代を担うフレッシュミズをはじめ、若いメンバーの積極的な活動参加を期待したい。JAグループも後押ししたい。
積極的に優良事例共有
--役員の女性比率をはじめ、JAの女性参画の目標実現は道半ばです。
さまざまな社会課題への対応には多様な視点が必要だ。女性役員の登用は多様な視点の確保に欠かせない。一方、自ら手を挙げて役員を目指す女性はまだ少ない。
手を挙げやすい雰囲気をつくるには、男女双方の意識改革が大切だ。「役員は男性がやるもの」といった思い込みで、自分や他人を縛っていないだろうか。役員に女性枠を設定するなど、トップや理事会の判断で進められることもある。
女性登用の進捗(しんちょく)にはJA間での差もある。女性組織の活動が活発なJAは、女性の役員比率が高い傾向がある。女性組織活動や女性参画の優良事例を積極的に共有し、JAグループで掲げた目標達成を目指す。
--JAの女性役員の存在は女性職員の働きやすさにも影響はありますか。
女性の役員や管理職の増加は、女性職員が意見を言いやすい環境づくりにつながる。女性の部長が複数いることで、職員らのコミュニケーションが活発になったという例もある。
職員の女性参画が進むことで、生産組織や部会などでも女性参画が進むことが期待できる。女性職員の採用・定着、地域のためにも女性参画の推進は欠かせない。
--今年は国際協同組合年、JA全国大会決議の実践初年度です。
女性組織は仲間と連帯し、農業や食文化の理解を広げる活動を実践している。国際協同組合年を機に、国内外の協同組合について共に学び、存在意義を発信していきたい。「国消国産」運動も一緒に広げてほしい。
(聞き手・徳橋太郎)