韓国で鳥インフル 既に今季24例、ソウル隣接地でも 春節控え警戒強化
日本の農水省に当たる農林畜産食品部によると、今季は23日までに国内で24例目が確定した。このうち、23例目と24例目は、初めてソウルから南に約50キロに位置する京畿道華城市の採卵鶏2農場で、H5N1が確定された。昨年10月以来、ソウルと隣接する地域で発生したのは初めて。祝日が続く春節は帰省に伴う人の大移動が見込まれるだけに、感染拡大が加速する恐れもある。
政府当局は、発生農場への出入り統制、発生農場から500メートル以内の家禽(かきん)類を殺処分するなど防疫措置と並行して疫学調査を進めている。発生地域に出入りする車両の消毒、消毒マットの敷設も強化している。
ただ、当局は「冬場は渡り鳥などから高病原性鳥インフルエンザの検出が相次ぐ時期であり、予断を許さない」と受け止め、国内の農場に感染防止対策の徹底を促した。また、農家には死亡羽数の増加だけでなく、採卵率や飼料の食い付き、活動の低下など状況の変化を注視し、異常が見つかり次第、速やかに報告するよう呼び掛けている。