都城市は、肉用牛の産出額の減少が響き、前年比12億円減の865億円。肉用牛は同18億円減の187億円だった。コロナ禍で外食やインバウンド需要が減ったことが影響した。一方、豚は同0・3億円増の284億円。豚・肉用牛はいずれも品目別で全国1位。
2位の田原市は同26億円減の825億円。品目別で全国1位の花きが同29億円減の304億円、全国2位の野菜は同0・7億円減の299億円となった。コロナ禍で花きは冠婚葬祭などの需要が、野菜はメロンなどで百貨店需要が落ち込んだ。
3位は北海道別海町で同6億円減の663億円。全国1位の乳用牛(生乳と乳用子牛)が、コロナ禍の乳製品の需要減退で同3・6億円減。4位の茨城県鉾田市はサツマイモの産出額が伸び、同27億円増の640億円。5位の新潟市は同5・4億円増の570億円。
上位30位の動向を見ると、野菜が主力の産地の苦戦が目立つ。熊本県八代市、宮崎県小林市、秋田県横手市、福岡県久留米市が順位を落とした。野菜は総じて巣ごもり需要が拡大したが、同省は「百貨店や外食向けの品目に力を入れる産地は、コロナ禍で産出額が落ち込んだ」(経営・構造統計課)とみる。
巣ごもり需要で引き合いが強まった豚、ブロイラーが主力の栃木県那須塩原市、岩手県一関市、鹿児島県大崎町は順位を上げた。
