高校から初めて種雄牛候補 栃木・鹿沼南高、4年後の選抜狙う
候補種雄牛は、年間約30頭選ばれる。その後、約4年の現場後代検定を経て、全国に精液が販売される種雄牛が選ばれる。種雄牛となるのは年に数頭だ。
候補牛「鹿南百照(かなんももてる)」(母の父=美津照重)は、同校が保有する母牛「てるかね」と事業団の種雄牛との計画交配で2021年8月25日に誕生。同年11月に実施したゲノミック評価6項目のうち5項目で、事業団の選抜基準を大きく超える数値を示した。
同校は候補牛入りの報告を昨年末に受け、育成に一層力を入れてきた。食料生産科3年生の伊藤美空さんは「牛舎の清掃や飼養管理に気を配り、ストレスを与えないように心がけた」と話す。
事業団前橋種雄牛センターの安森隆則場長は「ゲノミック評価を受ける高校が増え、改良を進めたいとの意識が高まっている」と若い力に期待する。