ウメかいよう病 防風、病斑除去が有効

特 徴


 ウメかいよう病は細菌を病原とする梅の重要病害である。果実、葉、枝のいずれにも発生し、果実では周縁部が赤紫色の小さな病斑と黒色、水浸状で径2~10ミリに達するへこんだ病斑の2種類を生ずる。

 果実病斑の発生時期は主に4月中・下旬(果実肥大期)から収穫期まで。発病程度は気象条件に左右され、3月下旬から4月下旬に強風雨を伴う日が多いと果実での発病が多くなる。また、地形や防風施設の有無などの園地条件も発病に大きく影響する。

 第一次伝染源は3月上旬から4月上旬にかけて2年生枝に形成される潜伏越冬病斑であり、降雨があると病原細菌が流れ出し、葉や果実に感染する。潜伏越冬病斑の多少は、特に初期の果実発病に影響する。

 第二次伝染源は葉や果実の病斑で、形成後21日以上、病原細菌が流れ出し、生育期の果実発病に大きく影響する。
 

防 除


 本病は薬剤以外の防除の重要性が高く、防風ネット、防風垣の設置や潜伏越冬病斑の剪除(せんじょ)などが被害軽減に有効である。

 薬剤防除として和歌山県では、発芽前(落弁期)に無機銅剤を散布し、発芽後は10日~14日間隔で3回抗生物質剤を散布するよう指導している。なお、抗生物質剤は強風雨の直前の散布で防除効果が高いため、気象予報に十分注意して散布するとよい。

(和歌山県農林水産総合技術センター果樹試験場うめ研究所研究員・武田知明)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2011/09/28

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