ナモグリバエ 0.8ミリ防虫ネット有効

ナモグリバエの成虫

特 徴


 ナモグリバエはエンドウの害虫として知られていたが、近年はレタス、小松菜などの葉菜類やダイコンでの被害が目立つ。

 寒冷地では越冬できず、長距離移動で春季に飛来する可能性が指摘されている。関東以西では蛹(さなぎ)での越冬が多いが、冬季も成虫の活動がみられる。春先から5月に急増するが、20度以上の気温で密度が低下する。越夏生態については不明な点が多く、気温が低下する秋季に再び発生する。

 成虫の体長は1.7~2.5ミリ。頭部から胸部、腹部は灰黒色で、平均棍(こん)=棍棒状に変化した後ろばね=は白色で目立つ。雌成虫は葉に産卵管を挿入し、汁液を吸汁した食害痕と同様な産卵痕を残す。

 幼虫は葉肉内を食害し、潜孔内で蛹になる。成虫の体色や潜孔内の点々とした虫ふん、葉内で蛹になることで、他種のハモグリバエ類と区別できる。
 

防 除

 

 ハウスや露地では目合い0.8ミリ以下の防虫ネットが有効で、高い侵入防止効果がある。増殖率の高いエンドウからの移動や寄主となる雑草の防除で、侵入を防止する。

 各種の天敵寄生蜂が発生し、寄生率が高まるとともに春季の発生は終息する。多発後の防除は困難で、発生初期に作物ごとの登録を確認しプレオフロアブルやプレバソンフロアブル、パダンSG水溶剤などで防除する。レタスではセル苗かん注や粒剤株元処理なども有効である。

(農研機構・野菜茶業研究所野菜病害虫品質研究領域上席研究員・武田光能)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:212/2/15

 

 

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