イタドリ せき止め、止血に効果

若い茎を山菜、薬用には根茎を用いるイタドリ

 イタドリは、山野の至る所に生育するタデ科植物です。花の色が紅色のものを「メイゲツソウ」と言います。春先には、タケノコのように伸びている若い芽を見掛けます。

 若い茎を小川の流れに1、2日間漬けてあくを抜き、水気を取ってから塩漬けにして保存し、冬場の山菜料理にすることがあります。酸味は、シュウ酸によります。シュウ酸は多量に摂取すると下痢、腹痛を起こすため、注意が要ります。
 

採 取


 根茎を薬用にします。地上部の枯れる秋から初冬にかけて掘り取り、水洗いして土砂を流し、長さ5~10センチに切って天日で十分乾燥させます。生薬では「虎杖根(こじょうこん)」と称します。
 

使用法


 民間でせき止め、鎮静、止血の薬にしています。中国では、急性黄疸(おうだん)型伝染性肺炎に効果があるといいます。漢方では常習便秘や高齢者の下痢、膀胱(ぼうこう)炎に用います。

 虎杖根の主な成分はアントラキノン類で、緩下作用があります。虎杖根を刻み、1日量8~10グラムに水約500ミリリットルを加えて煎じ、半量になるまで煮詰めます。こしたものは1日3回、食間に飲用します。イタドリの若葉をもんで傷口に当てると血が止まり、痛みが取れるので「痛みとり」からイタドリの名前が生まれたといいます。

 江戸時代には虎杖根に薬用ニンジン、細辛(ウスバサイシンの根)を加え、食塩を混ぜて気奔(現在のじんましん)に煎じて飲むことが書き留められています。
 
 

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