ケンポナシ 利尿、解毒や降圧作用

利尿効果などがあるケンポナシ

 ケンポナシは北海道の奥尻島から本州、四国、九州の山野に自生する落葉高木です。樹高は10~20メートル、樹皮は淡黒灰色で浅く縦裂します。核果は球形で黒紫色に熟します。太く肉質の果柄にはショ糖、ブドウ糖、リンゴ酸カルシウムなどを含み、食べると甘く梨のような味があります。

 和名のケンポナシは手棒梨(テンポナシ)がなまったものです。果柄の膨れた形状から付けられたもので、中国名にも手棒梨があります。
 

採 取


 薬用には成熟果実か種子を乾燥させます。生薬名は「枳椇子(きぐし)」です。一般に日本で用いている「枳椇子」は肥厚した果柄を伴った果実です。秋に採取し乾燥させます。
 

使用法


 「枳椇子」は利尿、解毒、降血糖、降圧作用があり、二日酔い、嘔吐(おうと)、口の渇き、大小便の不利に用います。「枳椇子」1回10~15グラムに水300ミリリットルを加えて煎じ、さらに3分の1の量に煮詰めて服用します。また酒に漬けて用います。主な薬効成分はトリテルペノイド・サポニン(ホベニダルシオサイド)とフラボノイド(ホベニチン、クエルセチンなど)です。

 中国では「枳椇子」の他に、幹に穴を開けて分泌する液「枳椇木汁(きぐぼくじゅう)」を容器に集め煮詰めてわきがに外用します。樹皮「枳椇木皮(きぐぼくひ)」を煎じて痔(じ)に外用、消化不良に服用します。葉「枳椇葉(きぐよう)」と根「枳椇根(きぐこん)」は煎じて二日酔いなどに内服します。
 

おすすめ記事

薬草百科の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは