ホウレンソウ萎凋病 連作避けて土壌消毒

ホウレンソウ萎凋病による被害株

特 徴


 ホウレンソウ萎凋(いちょう)病は、フザリウム・オキシスポラム分化型スピナシアエという糸状菌によって引き起こされる土壌伝染性の病害だ。病原菌はホウレンソウに強い病原性を示し、根から感染する。

 病害はホウレンソウの生育初期から収穫期まで生育期全般で発生するが、高温時に発生しやすいため、一般に夏から初秋に被害が多く、低温期には少ない。感染すると下葉から黄化してしおれ、生育不良となり最終的には枯死する。しおれた株の根の先端部分や側根の付け根部分は、黒褐色に変色する。
 

防 除


 耐病性品種の作付けを基本とするが、土壌中の病原菌密度が高い土壌では、耐病性品種であっても発病するので注意する。

 連作で被害が大きくなる。雨よけ栽培など連作が前提の場合は、クロルピクリン薫蒸剤、土壌還元消毒、太陽熱消毒等による土壌消毒を実施する。収穫後の残根は次作の伝染源になるので、持ち出して処分する。

 シロザやアカザなどの雑草は、病原菌を保菌している場合があるので、圃場周辺の除草に努める。本病は酸性土壌で発生しやすいので、土壌の水素イオン指数(ph)をホウレンソウ栽培に最適な6.5~7.0程度に矯正する。

(岩手県農業研究センター環境部病理昆虫研究室主任専門研究員・岩舘康哉)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2013/10/30

 

 

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