ラグビーW杯 機運盛り上げ 兵庫県丹波市産 小豆でトライ 京都の老舗が和菓子考案

「丹波大納言小豆」をふんだんに使った和菓子「第一蹴の地」

和菓子でラグビーW杯を盛り上げようと奮闘する古田さん(京都市で)

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の開幕まで20日でちょうど5カ月。京都市の老舗和菓子店宝泉堂は、関西ラグビーの発祥の地とされる世界遺産の下鴨神社内境内にちなんだ和菓子「第一蹴の地」を商品化した。兵庫県丹波市産「丹波大納言小豆」をふんだんに使用しており、同店代表の古田泰久さん(70)は「丹波大納言小豆のおいしさを伝えるとともに、W杯への機運を盛り上げたい」と力を込める。(前田大介)

 宝泉堂が営む休憩処「さるや」がある同神社はラグビーゆかりの地だ。同神社境内の糺(たたず)の森で1910(明治43)年、慶応義塾(現慶応義塾大学)の学生が第三高校(現京都大学)の学生にラグビーを教えたのが関西ラグビーの起源とされ、その後日本にラグビーが急速に普及した。

 菓子箱はラグビーボールをイメージした楕円(だえん)形。その周りをラグビー日本代表が着る「桜のジャージー」を模した紅白の厚紙の筒で包んだ。箱の内側は空をイメージした水色で、芝生に見立てた緑色の紙製緩衝材の上に、砂糖と寒天を炊き、丹波大納言小豆を入れて固めた3色の楕円形の和菓子が入る。

 17年にラグビーW杯の組み分け抽選会を同市で開いた際、大会関係者に土産として配った菓子が原型。同店は菓子が関係者に好評だったことや、ラグビーW杯への機運醸成につながればと、商品化に踏み切った。商品名は、境内に建つ京大OBらが建てた石碑「第一蹴の地」にちなんだ。

 主原料を供給するのは、JA全農兵庫とJA丹波ひかみ。丹波市で丹波大納言小豆を2ヘクタール生産する丹波大納言小豆生産振興会会長の中出靖大さん(39)は「世界に丹波大納言小豆をアピールできるチャンス。世界的イベントに間接的だが関われることは誇りであり、生産者冥利(みょうり)に尽きる」と語る。

 考案した古田さんはラグビーW杯2019支援京都委員会の副会長を務める。「最高の素材で作った和菓子を通じ、W杯に注目してもらえたらうれしい」と話す。

 大会関係者も歓迎する。同神社近くに住む日本ラグビーフットボール協会副会長の坂田好弘さん(76)は「ファンだけでなく、ラグビーになじみの薄い人たちも笑顔になれる心強い商品だ」と太鼓判を押す。

 価格は6個入り1500円を見込む。数量限定で今夏の販売予定。
 

<ことば> ラグビーW杯2019日本大会


 20チームが参加する4年に1度のラグビー世界一決定戦。日本大会はアジアで初めて。9月20日から11月2日の約7週間の日程で行われる。岩手県釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムや横浜市の横浜国際総合競技場など国内12都市で熱戦を繰り広げる。夏季五輪、サッカーW杯と並ぶ「世界3大スポーツイベント」の一つ。 
 

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