〈名は体を表す〉ということわざがあるように、名前にこだわる人が多い

 〈名は体を表す〉ということわざがあるように、名前にこだわる人が多い▼名曲「赤とんぼ」を作った作曲家山田耕筰は、頭が薄くなって「作」の字に竹かんむりをつけた。名前に二つの「ケ」をかぶせて“かつら”代わりにしようと改名を決意した。随筆「竹かんむりの由来」にある。親の思いがこもった名前をそうたやすく変えるものではないが、いろいろな思いから年間4000を超える人が名前を変える▼農水省は豚コレラを「CSF」と呼ぶことに改めた。専門家の解説に従えば、「ウイルスによって起こる豚コレラは、細菌でおこる人のコレラとは無関係」。以前小欄でも指摘したように、人のコレラと同じ病気のような印象を与え、消費者の誤解が心配されていた▼豚コレラは、1800年代の米国で初めて確認された時に同じ地域で人コレラが流行しており、関連性がよく分からないまま命名された。日本はそれを直訳しただけ。国際的には「Classical swine fever」(古典的な豚の熱病)の略称CSFが使われている。かえって分かりにくいとの声もあるが、風評被害を懸念する養豚農家のことを思えば改名もうなずける▼狂牛病はBSEに変えて沈静に向かった。正しい理解が広がり風評被害が出ないことを願う。
 

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