ゴマダラチョウやキタテハなど、水田を含む里地里山で普通に見られるチョウが急減している

 ゴマダラチョウやキタテハなど、水田を含む里地里山で普通に見られるチョウが急減している▼環境省のモニタリングサイト1000里地調査で分かった。全国約200カ所で市民らが調べた87種のうち、絶滅危惧種並みの早さで減っているのが4割に上る。メダカやゲンゴロウ、キキョウなどは既に絶滅危惧種▼調査の事務局の日本自然保護協会など環境NGOが、食料・農業・農村基本計画の改定に向けて農水省に意見書を出した。多面的機能の劣化を防ぐ改善策と自然環境保全の強化策を求める。意見書の学習会。コンクリート三面張りの水路や農薬などが問題視された▼参加農家から、農水省の日本型直接支払制度を使ってもコンクリートの水路さえ人手不足で維持するのが難しいとの声が上がった。チョウの減少に耕作放棄が関わっているとの見方もあり、生産基盤の弱まりと根は同じ。一方で、環境組織の農家への働き掛けは少なく、協会の調査担当者は「農家との関係づくりが必要」と言う▼きょうは「世界湿地の日」。49年前にラムサール条約が締結された。水田を含む湿地の生態系を守るために、持続的に恵みを活用する「賢明な利用」を提唱する。日本の水田は「多様な生命のゆりかご」ともいう。生き物の目でも利用のあり方を考えたい。
 

おすすめ記事

四季の新着記事

検索

e農サーチ e農サーチとは