「節分」の豆まきを見ながら、改めて大豆のすごさを思う

 「節分」の豆まきを見ながら、改めて大豆のすごさを思う▼なぜ豆なのか。古来から穀物の精霊が宿る神聖なもので邪気を払う。そこで〈まめ〉は魔を滅する〈魔滅〉の字を当てた。個人的には毎日、血液サラサラの効能がある納豆を食す。酵素のナットウキナーゼが活性化する常温に置き、酢を混ぜるのがこつ▼興味深い大豆関連本が相次ぐ。『日本の品種はすごい』(竹下大学、中公新書)は含蓄ある知見がたっぷり。ここでは大豆の長い歴史に驚く。これまでは、稲と同じ弥生時代に中国から伝来したとされた。ところが、山梨の遺跡から、何と5000年前の縄文中期に日本でも独自に野生種から栽培していたことが分かった▼納豆大豆は今、新品種が続々と登場し極小系も広く流通している。それでも大きい豆と書くのか。同著では「大いなる豆の意味だ」と解説する。長く日本の食文化を育んできただけある。尊敬をこめた名称なのだろう。いま一つは『大豆と人間の歴史』(クリスティン・デュボワ、築地書館)。大豆は人類が初めて手にした戦略作物と指摘。その始まりは満州利権を巡る日露戦争に端を発すると見る▼きょう「立春」。注目のトランプ大統領の一般教書演説も。米中問題の陰に大豆貿易も絡む。平和の“春”が待ち遠しい。

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