契約カボチャリレー 端境期に安定供給 22年100ヘクタールへ 全農主導で8県18JA

 JA全農は、東・西日本にかけて、カボチャを契約栽培する産地リレーの構築に乗り出した。1産地ではカバーしにくい6~8月にリレーで安定的に出荷し、有利販売する。契約価格で農家の経営安定につなげる他、鉄コンテナによる省力出荷など、幅広い農家が取り組める仕組みを整えた。2020年度は青森から島根までの8県18JAが約20ヘクタールで栽培し、約300トンの販売を計画。22年には100ヘクタールを目指す。

 実需者と連携した販売を仕掛ける全農営業開発部を中心に、19年度に5県13JAで始めた。販売先は「ほめられかぼちゃ」という良食味カボチャのブランドを展開するエム・ヴイ・エム商事だ。スーパーなどに青果用として供給するのが主体で、加工も手掛ける。安定的にカボチャを必要とするが、北海道産が出る晩夏より前は産地が少ないため、新産地がリレーして対応する。

 トンネルや露地栽培で、3、4月に栽培を開始。収穫は西日本で6月下旬に始まり、東日本で8月中旬まで計画する。品種は良食味の「くり大将」「くり将軍」などで、販売価格は播種(はしゅ)前契約で決めている。良食味のものには価格を上乗せし、農家の意欲向上につなげる。

 省力的な体系で新規参入を後押しする。同社は、鉄コンテナの出荷を受け入れている。農家は畑で鉄コンテナに入れて、地元JAの出荷場に持ち込めば、同社が輸送する。市場販売で必要な、玉磨きや箱詰めといった手間が大きく減らせる。

 20年度は産地の技術向上の年と位置付け、21年度以降、増加のペースを高める。中山間地の高齢者の手取り向上に向けて取り組むJAが現れるなど、多様な産地が取り組みを始めつつある。

 全農は「良食味カボチャを実需者に安定供給できるよう、しっかり産地をサポートしていく」と説明する。
 

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