オオニジュウヤホシテントウ ジャガイモの葉を食害

オオニジュウヤホシテントウの成虫(東北大学大学院農学研究科生物制御機能学分野提供)

特 徴


 コウチュウ目テントウムシ科に属する害虫。成虫、幼虫がジャガイモやナスの葉を食害する。テントウムシダマシともいう。北海道、東北、北陸、信州、山陰地方などの比較的気温の低い地域に生息する。成虫の体長は7ミリ前後で、上翅(じょうし)は赤褐色の地色に和名の由来となった28個の黒斑がある。手で触るなど刺激を与えると地面に落下しやすい。

 幼虫は黄色の紡錘形で、背面を黒い樹状突起が覆う。葉の裏側から表皮と葉脈だけを残してなめるように摂食するため、食害された葉には特有の網目模様が残る。別種のニジュウヤホシテントウは、形態や寄主範囲がよく似るが、分布域が関東以南の温暖な平野部と大きく異なる。
 

防 除


 大規模な畑地よりも家庭菜園などで発生しやすい。春先に越冬成虫が飛来し、ジャガイモなどの葉の上に卵を産む。成虫は発見しやすいので、規模が大きくなければ捕殺するのが手っ取り早い。晩春~初夏になると、成長した幼虫が葉を旺盛に食害するため、発生数が多い場合には、殺虫剤散布が有効だ。ペルメトリン乳剤やMEP乳剤などがよく効く。

 ジャガイモでは、いくつかのネオニコチノイド系殺虫剤が農薬登録されているため、アブラムシとの同時防除が可能だ。

(農研機構・野菜茶業研究所野菜IPM研究チーム主任研究員・太田泉)
 

注 意


・記事中の農薬は掲載日時点の登録薬剤です。
・筆者の役職は当時の役職です。
・掲載日:2009/6/11

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